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IELTSとは

IELTS(International English Language Testing System)アイエルツは、英語力4技能(話す、聞く、書く、読む)の能力を測る英語力試験です。
120カ国、約6000教育機関・国際機関・政府機関が採用し、教育機関や企業でも注目されているため、進学・就職採用の基準ともなっています。
IELTSは、オーストラリアはもちろん、ニュージーランド、イギリス、カナダのほぼ全ての高等教育機関が採用、 米国ではTOEFLに代わる試験として、約3000校の大学がIELTSを採用しています。

大学や専門学校への入学の英語条件として幅広く利用されている他、移住のビザ発給に必要な英語力を証明するのにも最適な試験です。

IELTSの試験

二種類のモジュール

アイエルツ(IELTS)には、アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニングモジュールの二種類があります。

いずれも、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つのテストで構成されており、リーディングとライティングに関しては、アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニングモジュールでは試験問題が異なります。各セクション(4技能)ごとのスコアがそれぞれ9点満点で判定され、また、4技能平均がオーバーオールスコアとしてはじき出されます。一般的に、TAFEやカレッジへの出願には、オーバーオールスコア5.5点以上、大学は6.0以上、大学院は6.5以上が入学条件として定められています。また、大学・大学院になると、各バンドスコア(バンドスコア=各セクションのそれぞれの個別スコア)で6.0以下のスコアがあると、オーバーオールスコアが基準に達していても入学許可となりません。(多くの大学院ではオーバーオールスコア6.5以上で各バンドスコアが6.0以上なければいけません)。

 

ジェネラル・トレーニング・モジュール:海外への移住、企業研修など

英語圏で学業以外の研修を考えている方や、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドへの移住申請をされる方は、ジェネラル・トレーニング・モジュールの受験することが一般的です。また、就職の際の応募条件、応募書類として必要な場合もあります。

 

アカデミック・モジュール:進学

受験生の英語力が、英語で授業を行う大学や大学院に入学できるレベルに達しているかどうかを評価するものです。オーストラリアやニュージーランドの大学や大学院では、アカデミック・モジュールでの試験結果が入学許可の判断の基準となっています。

一般的に、大学や大学院において英語で学びたい方や、英語圏での看護師や医師登録申請をする方は、このアカデミック・モジュールでの結果が必要です。

IELTSの試験内容

Listening

4つのセクションからなり、問題数は40問、時間は30分で、別途解答用紙記入のための時間が10分ほど与えられます。試験形式はほとんどが記述式であり、TOEFLのような選択問題はほとんど出題されません。イギリス英語・オーストラリア英語での出題ですが、その他訛りのある英語も出題されます。特に、このセクションでは、留学生同士での会話がよく使用されるため、フランス系英語訛りなど、より生活で遭遇するであろう状況に近い設定がなされています。

 

Reading

ここでは、Academic moduleの場合の説明となります。3つのセクションからなり、問題数は40問、時間は60分で、Listeningセクションとは異なり、解答用紙に書き写す時間は与えられません。問題文は、普通の雑誌(新聞・論文)から抜粋されることも多々あります。また、高校生レベルの教科書(地理・科学)などもたびたび使用されます。なお、こちらもTOEFLとは異なり、単語問題は出題されません。問題形式は記述式が4割ほどで、True / Flase / Not given questionsが4割ほど、その他が2割というイメージです。

Writing

ここでは、Academic moduleの場合の説明となります。ふたつのタスク(設問)が与えられ、ひとつが客観的に与えられた情報を記述する問題、もうひとつが主観的に自分の考えを述べる問題となっています(TOEFLのEssayとほぼ同じ形式)。前者は150 words以上、後者は250 words以上を要求され、時間は両方合わせて60分です。後者のほうが配点は重いとされています。前者は主にDiagram(表や図形)を参照に、そのDiagramを見せることなくそのDiagramの意味する部分を先生になったつもりで生徒に説明する文章を作成しなさい、というものがメインになります。後者は、例えば、「女性の社会進出」であったり、「環境保全」についてだったりと、トピックも多種多様にわたりますが、一般的に、より抽象的・社会的なトピックとなっています。

 

Speaking

3つのパートに分かれており、時間は 全体で約15分前後となっています。第一のパートでは、身近な話題(好きなスポーツ、なぜオーストラリアに来たか、住んでいるところなど)について質問されます。
第二のパートでは、examiner(試験官)が絵カードを1枚渡してきますので、そのカードの内容に関して1〜2分でプレゼンテーションを行います。(例えば、男のひとが空港で出国準備をしている様子など)考える時間が1分と、紙と鉛筆が貸与されます。
第三のパートでは、第二のパートのプレゼンテーションの内容を元に、examinerとディスカッションを行います。(例えば、なぜ人は旅行することが必要なのか)。なお、このSpeaking セクションの内容は全て録音され、複数の examinersによってスピーキングテスト終了後、評価されます。

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